ショップガイド

SHOP GUIDE

2025年3月10日(月)オープン予定

1F | 106

スライスピザ

PIZZA SLICE

営業時間 11:00 – 22:00

ニューヨークスタイルのスライスピザ専門店。アメリカのカルチャーとピザをこよなく愛し、25歳で単身ニューヨークへ渡ったオーナー猿丸浩基氏が2013年東京・代官山に1号店をオープン。今回は東京以外での初出店となり、東京の店舗でもおなじみのスライス「ペパロニ」「イタリアンソーセージ」や「自家製ミートボール」などを提供します。

STORY

INTERVIEW

Counterpoint
ニューヨークスタイルのピザを日本に広めたパイオニア。[PIZZA SLICE]が起こすドラマ

1980~90年代のニューヨーク。ストリートの若者を中心に広く愛されたスライス売りのピザのカルチャーを、日本に伝え、広めたのが東京に複数店舗をかまえる[PIZZA SLICE]。オーナー猿丸浩基さんはアメリカのカルチャーとピザをこよなく愛し、25歳で単身ニューヨークへ渡って修行したという行動力の塊。2025年に[cosa]への出店を控え、新たなフェーズを迎える猿丸さんにお話を伺いました。

10代の頃に「構想ノート」に書き込んだ夢。スライス売りのピザを東京にも!

◇まずはピザとの出会いを教えていただけますか?

幼稚園か小学校低学年くらいの頃です。その頃に触れたアメコミの『タートルズ』や映画『E.T』でピザを食べる様子が描かれていて、「アメリカのカルチャーにはピザが日常的にあるのか」と知りました。ちょうどその頃に自分の街にも宅配ピザ屋ができたので、親に頼んでもらって。ピザボックスに入ったピザを見た時に「漫画とか映画で見たやつや!」って繋がって。その後も80〜90年代の“アメリカ感”と、ピザに夢中になっていきます。

◇そういったピザへの情熱が仕事に繋がったのはどういったきっかけだったんでしょう?

 

24歳くらいの頃「自分で何かやりたい」とは思ってたけど、何をやるかは迷っていて。そんな時にふと、中学生の頃にやってみたいことを書き綴っていた「構想ノート」の存在を思い出します。初めて本場のスライス売りのピザを食べて「これが日本にあったら良いな」と思ってノートに書いてたんですよ。それを読み返したのが大きなきっかけです。でも日本国内に理想のお店が見つからなくて、25歳の時に渡米を決意しました。

◇ニューヨークのピザ屋では、どういった仕事から?

 

やることもないし指示もされないから、まずは掃除からやってました。テーブル拭いて整理整頓して補充して、みたいなのをひたすらやってるうちに周りも少しずつ認めてくれて、他の仕事を任せてくれるようになっていきます。その中で少しずつ片言の英語で聞いたりして吸収しました。

 

◇そうやって現地で学んだピザ作りやフードビジネスのノウハウを生かして、東京でお店を作られたわけですね。

 

はい、ただオープンから12年ほど経っているので、自分の感覚と、今の「旬」との違いが必ず出てきてると思います。変わらないかっこよさもキープしつつ、時代の流れとともに変わるものも認めて、常に新しいものでありたいですね。そういう意味では静岡の店も、若い子の感覚や意見を取り入れていきたいです。

 

◇静岡への出店を決められたきっかけは?

 

スタッフの勤務地の選択肢を広げる為に、地方にもお店を作っていけたら良いなと考えてたところに[cosa]出店のお話をいただいたんです。今の時代、東京に全てがある時代でもなくなってきてますし、地方こそこれから面白くなると思うんです。今まで働いてくれた子たちもいろんな場所で独立してくれたら嬉しいです。その最初のきっかけが静岡になります。

◇[cosa]におけるお店作りで、意識していることを教えてください。

 

肩肘張らず、ピザ一枚だけでも気兼ねなく来れる場所にしたいですね。その根本にあるのってやっぱり自分が貧乏だった頃の感覚なんです。お金がなく、行くところも制限されていたので。「お金がないと行けない」ではなく、お金がなくても溜まれる場所を大人が本気で作っていくことが必要なんです。ただのピザ屋ですけど、そういうことを考えています。

インタビュー全文は22 MAGAZINEでご覧いただけます。