2025.01.09
INTERVIEW
Dual Perspectives
和・洋・中...…唐揚げという技法を通して越境する[プレフリトーキョー]
2024年夏に渋谷駅直結[Shibuya Sakura Stage]のフードホールにオープンした唐揚げ専門店[プレフリトーキョー](以下[プレフリ])。本格派ながら親しみやすいメニューが人気を博し、静岡[cosa]への進出も決定。オーナーとして舵を取るのは、ポップアップストアのプロデュースを行う「株式会社THE・STANDARD」や社員食堂・社内カフェのプロデュースを専門とする「株式会社WORKING FOODIEの」の代表、町田智昭(ともあき)さん。そしてメニュー開発を担うのは、フレンチレストラン[MAISON CINQUANTECINQ ]やうつわギャラリー[AELU]、そして居酒屋[LANTERNE]といった都内の人気店をプロデュースする料理人、丸山智博(ちひろ)さん。経営と現場、二つの側面を知る二人に[プレフリ]立ち上げまでの経緯と店作りのこだわりを伺いました。
本格派でもハードルは低く。タイプの異なる2人による唐揚げ専門店。
◇お二人の出会いから、[プレフリ]オープンまでの経緯を教えていただけますか?
丸山 : まず2年前くらいに[Shibuya Sakura Stage]の商業エリアをプロデュースしている小川さんから出店の相談が来ていたんですが、僕が運営をするのは難しかったので「良いパートナーさんがいれば…」という話をしてて。少し経って「良い人が見つかりました!」と、町田さんを紹介してもらったんです。
町田 : 僕と小川さんは10年くらいの付き合いなんですが、少し前に自分に話が来た時に丸山さんの名前を伺いました。そこで[Lanterne はなれ]に行かせてもらったんですが、そこの料理が全部おいしかったし、真剣に唐揚げのことを考えられているのが分かったので、改めて丸山さんに[プレフリ]のメニュー開発をお願いすることにしました。それが2024年の2〜3月頃です。そこから時間もないなかメニュー開発していただきました。
丸山 : 僕も、町田さんの会社がやっていることを聞いて面白いと思いましたし、仕事に対して真摯な町田さんと話すうちに、一緒にやれそうだと感じました。それから町田さんは、飲食未経験の方も採用したりと「みんなにチャンスを与える人」というイメージがありますね。
町田 : 自分自身、飲食ど真ん中を通ってきていないこともあり、他の方からは違うと思われるところもあると思いますが、自分がたずさわるお店は “プロフェッショナルすぎない集団”にしたくて。なので採用のハードルも高くしすぎないようにしています。
◇[プレフリ]の最大の特徴はどういったところでしょう?
丸山 : やはり唐揚げ専門店なので、豊富なバリエーションを楽しんでもらえるところです。モモ、胸、そして手羽といったいろんな部位を使っていますし、和食から洋食までさまざまなジャンルの要素を取り入れています。
◇2025年には、早くも[cosa]での出店になります。静岡での店作りの構想があればお聞かせください。
町田 : まずは東京でやってることを基本的な軸としてそのままやってみながら、ゆくゆくは静岡特有のものもやってみたいですね。お昼は定食中心で、夜は唐揚げをつまみにハイボールやビールを楽しんでもらえるような。静岡は地場産業が強いエリアでもあるので、東京から行く僕らが受け入れてもらえるかという心配もありますが、まずは訪れる方々に喜んでもらえるものを作っていきたいです。
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